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バリウム検査で被曝?内視鏡や胃カメラよりも危険な本当の理由

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バリウム検査では放射能を長時間浴びっぱなし?

人間ドックのクライマックスであり、また一番の嫌われ者でもあるのが、バリウム検査。でも、このバリウム検査を受けることで、胃がんの早期発見につながるのであれば、やらざるを得ませんね。
 ところが、この胃がんを発見できるはずのバリウム検査が、なんと、あらたなガンの原因にもなっているかもしれないというのです。
 
 というのも、バリウム検査とは、バリウムをのんで体内を移動するバリウムの動きから、胃がんの発見につなげるのですが、そのバリウムが体内を動いているあいだじゅうは、ずっと放射線を照射し続けるのです。

バリウム検査で被曝?内視鏡や胃カメラよりも危険な本当の理由 3
 
 そうした長時間に渡る放射線照射は、つまり、放射能の被曝であり、それが新たなガンの原因にもなっているのではないか、と言われているのです。

 実際、バリウムを飲んで胃がん検診をする際には、放射能を3分から5分浴び続けることになります。それによって、照射部位のDNAに損傷をきたし、ガンの原因となると言われているのです。

 たしかに字面だけを見ると、何か、とんでもない危険な状態のように思われるかもしれません。しかし、医療用に用いる放射線の性質がそもそも違いますし<<検査で使われている放射線は、どちらも同じ間接電離放射線ですがガンマ線ではなくてエックス線です>>、その放射線の照射量を数値で比較したとしても、人体に影響が出てくる放射線量は200mSVと言われていますが、一回のバリウムを用いる胃がん検診での被曝量は2.0mSV程度です。これを多いと見るか、少ないと見るか、人それぞれかもしれませんが、参考までに私達が普通に生活をして、自然界から浴びている放射線も2.4mSVもあるのです。

 放射能を長時間浴びっぱなしというと、ちょっと怖く聞こえますが、実際は、まったく深刻に考えるほどのことではないのです。

バリウム検査で被曝?内視鏡や胃カメラよりも危険な本当の理由 2

いたずらに放射線の危険性を煽る新日本橋石井クリニック?

 最終的な問題を、生きるか死ぬかで考えた時、胃がん検診での放射線照射による微量のリスクを犯したとしても、胃がんが早期発見できるかもしれないというメリットの方が、圧倒的に大きいのです。

 しかし、そうした事実と数値に基づいた正しい知識を知らずに、バリウムによる胃がん検診の際の放射線照射の危険性の部分を、過度に強調し、耳目を集めることを目的に不安を煽る人たちがいます。

次の画像をご覧になると、バリウム検診の不安を煽られることでしょう。

バリウム検査の被曝は意外に多い? 1

これをみると引用先として、「新日本橋石井クリニック」とあります。

しかし、この新日本橋石井クリニックのホームページを見てみると、ご相談フォームと称して自分のクリニックの無痛内視鏡検診を宣伝していることがわかるかと思います。そういうことからも、事実を曲解していたずらに不安をあおっているように思えてなりません。

新日本橋石井クリニック

バリウム検査で被曝?内視鏡や胃カメラよりも危険な本当の理由 1

さらに、この新日本橋石井クリニックの院長の著書に関して調べると、次のように評している方もいます。

これは羊頭狗肉ではないか?

 

バリウム検査で被曝?内視鏡や胃カメラよりも危険な本当の理由 1

上記の記事に寄せられたコメントでは、さらに次のように強烈な指摘をする方もいます。

専門科の研究による論理の美味しい部分を掻き集め、まるで自分が歴史上初めて言い出したの如く主張し、ゴーストライターが書いた本を公の目にさらすその無神経さ、ただ者ではありません。厚顔無恥そのものです。日本人のイメージを壊し、たいへん迷惑な話です。

ここでは、新日本橋石井クリニックに関しての論評は避けますが、事実のごく一部を過度に強調した、ウソではないものの、曲解された怪情報に惑わされないように、したいものです。

バリウム検査が危険な本当の理由

 バリウム検査が危険なのは、放射能よりも、その発見率の低さだったのです。ここでは、あえてだったのです、と過去形で書きましたが、初期の頃のバリウム検査は、本当に大きな病変しか発見することができませんでした。しかし技術改良が加えられ、また検診のノウハウの蓄積もあり、より多くのことが発見できるようになっていて、胃がんの分野では世界をリードするまでになっているといいます。

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胃がんを治すためにはもっと早期ガンのうちに発見することが重要でした。 そこで考えられたのが胃二重造影法です。この方法は胃の表面にバリウムを付着させ、空気を入れて膨らませることによって小さな病変でもその表面の構造を写し出せるようにしたもので、この技術により日本は数多くの早期ガンを発見し、胃がんの分野で世界をリードするようになりました。 この胃二重造影法は現在でも胃がん検診や胃がんの精密検査としてはなくてはならない存在となっています。
勝田胃腸内科外科医院 より引用

 しかし、バリウム検査はもちろん万能ではありません。それ以上に医療技術が発達してきているので、それまでなかなか導入が進まなかった胃カメラも徐々に普及し始めてきています。

 そうした状況下において、「バリウム検査だけで十分だ!」「バリウム検査をしたから安心だ」と、バリウム検査を過信してしまうことが、危険なのです。

 バリウム検査は、検診まで体調を整えるという準備も大変ですし、また検査自体も大変大掛かりなので、多くの人はついつい検査自体を過信してしまいがちです。バリウム検査はまったく意味のないことではありません。

 比較的手軽でいてコストパフォーマンスに優れた検査ではありますが、バリウム検査で異常が見つからなかったからといって、安心するのではなく、バリウム検査を行って異常がなかったとしても、どこか調子が悪いなぁと感じたら、ためらいなく精密検査をすべきなのです。

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内視鏡胃カメラよりもバリウム検査が優れている点

では、なぜ発見率の低いバリウム検査が続けられているのでしょうか?それは一つには人間ドックなどの大人数の社内検診に限って言えば、現実問題として、内視鏡に対応できる人材が不足しているためなのです。内視鏡をやるほうがいいことはわかっているけれども、内視鏡ができる医師を確保できないのです。

ちなみに、内視鏡については実はキャパシティーと質の問題、マネジメントが非常に重要だということがわかってきていて、自治体が内視鏡を導入しようとしても、真面目に考えるとそれだけの質がとても保てない、それだけのキャパシティーが確保できないというジレンマに直面して、そして撤退する。そして、どういう言葉で言ったらいいか難しいのですが、他の科学的根拠のない、マネジメントもできていない検診に走るという事例が急激に増加しているんです。そのことが生むネガティブサイドにも考えをめぐらせて、このジレンマを解決するのにせくあまりに間違ったことをしないようにしないといけないと思います。2014年11月13日 第10回がん検診のあり方に関する検討会議事録より

もし、さくっと内視鏡の胃カメラ検診が受けることができるのであれば、それを選択するに越したことはありませんが、なかなか予約が取れず、胃がん検診自体、めんどくさくなってやめてしまうようであれば、バリウム検査でもやったほうが、いいわけです。

 発見率の低さというバリウム検査のネガティブな部分ばかりを強調してしまいましたが、実はバリウムを利用した放射線照射による検診でないと、スキルス胃がんや十二指腸ガンは見つけることができないのです。

勝田胃腸内科さんが指摘する、バリウムX線検査だからこそ発見できたガン

バリウム検査で被曝?内視鏡や胃カメラよりも危険な本当の理由 2

 

 

バリウム検査は遅れてる、内視鏡胃カメラは進んでる、というわけではなく、双方が一長一短、互いに補い合う検査方法なのです。

バリウム検査で寿命をのばす方法

バリウム検査は胃カメラよりも発見率が低いというのと、バリウムを飲むという、どこか原始的な検査方法で、ついついバリウム検査は侮って見られがちですが、実際にバリウム検査はその検査方法に改良が重ねられ、上記でも述べたように日本はその分野では世界をリードするまでになっています。

 そのバリウム検査のメリットを最大限教授するためにも、バリウム検査の効果を最大限引き出すための準備が大切です。

早い話が、胃を空っぽにすることです。

  • 検診日の2日位前からは、アルコール類を控える
  •  検診前日の夕食は、消化の悪い物は避ける
  • 前日は午後10時までに食事を済ませ、それ以降は飲食をしない
  • 当日は絶食。たばこ・ガムも厳禁。 胃の壁を刺激すると胃液がでてしまうため

せっかく、バリウム検査を受けるのであれば、上記のことを必ず守って、最高の検査結果を得るようにしましょう。そして、バリウム検査を受けて異常がなかったから大丈夫!という過信をしないようにしましょう。

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14 comments

  1. >参考までに私達が普通に生活をして、自然界から浴びている放射線も2.4mSVもあるのです。

     何時間この放射線量を浴びるのですか? 積算値で言わないと全く意味のない比較だとおもいますが

  2. バリウム検査は放射能を長時間浴びっぱなし!かつ、リスクの割に検査精度は激低く! 他の方法を取るか、勧められても断った方が無難! https://t.co/YuG2aalCht

  3. デジタル検査への移行により、バリウム濃度は上がり、反面被曝量は低減されています。被曝リスクよりバリウムによる危険の方が大きいかと思います。排出不良もあります。憩室に入り込み死亡するケースもあります。検診は確率の検査です。リスクとメリットとの比較。憩室が多い高齢者のために年齢制限を設けるべきかと思います。一番良いのは内視鏡検査により、ピロリ菌検査の実施をすることかと。
    それにより癌の発生率が減る訳だから、胃がん検診の間隔を2年~3年に広げれば、検査によるリスクも減ることになります。

  4. バリウム検査とは、バリウムをのんそのバリウムが体内を動いているあいだじゅうは、ずっと放射線を照射し続けるのです。

    Read More at https://t.co/aVuziPLBfx, Written by admin, Copyright © 健康新聞

  5. バリウム検査で被曝?内視鏡や胃カメラよりも危険な本当の理由 https://t.co/cAoqoRnLhy @kenkoushinbunより

  6. 被爆量もそうですが、短時間に大量の放射線を受けることの危険性も考慮しないといけませんよ。

  7. RT @yamayossi: バリウム検査とは、バリウムをのんそのバリウムが体内を動いているあいだじゅうは、ずっと放射線を照射し続けるのです。

    Read More at https://t.co/aVuziPLBfx, Written by admin, Copyright…

  8. @fromhereandnow
    やむなくと仰られているので、ご存知のことだと思いますが・・検査した後にこんなことを言って本当にごめんなさい。
    バリウム検査で被曝?内視鏡や胃カメラよりも危険な本当の理由 https://t.co/0ZyZZLi7Ha
    @museAimi

  9. RT @ygjumi: @fromhereandnow
    やむなくと仰られているので、ご存知のことだと思いますが・・検査した後にこんなことを言って本当にごめんなさい。
    バリウム検査で被曝?内視鏡や胃カメラよりも危険な本当の理由 https://t.co/0ZyZZLi7Ha
    @…

  10. 積算値で比較しないと全く意味ないですね もうすこし放射線のお勉強をしてから記事を書いてください

  11. 素人が騒いでも仕方ない。ブラジルで生活したら年間10mSv、飛行機 東京ーニューヨーク間 往復0.19mSvの被曝。DNAは被曝しても時間がたてば回復します。このことに触れていない。胃がん検診を2年に1回にしたら死亡リスクは上がります。検診後に胃がんができたら2年放置ということになりますからね。胃カメラの方が死亡者数が多いことはご存知ですか?

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