花粉症を注射で治療する前に知っておきたいきわどい事実!

花粉症は注射で止めれるし、治すこともできる?

 花粉症を注射で治すことができます。花粉症を注射した次の日からピタリと止めることもできます。

しかし、注射といってもいくつか種類があり、それぞれの注射によって、効果も違いますし、治る期間も違いますし、注射によっては大変な副作用が出ることもあります。

 すべての注射がすべて同じような効果があるわけではありませんし、人によっては注射が別の病気を引き起こす危険性もあります。

 また、効き目や即効性では注射には劣るものの、注射剤に迫る効き目で、より安全に使用できる、注射に代わる薬剤も次々と開発されています。

 ここでは、今シーズンこそは花粉症に悩まされないようにするためにも、それぞれの花粉症における注射の種類や、それにかわる薬剤を紹介します。

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花粉症を完全に治したい!アレルギー物質注射(減感作療法)

 花粉症とはアレルギー反応のことですが、そのアレルギー物を注射で体内に入れてしまうことによって、アレルギー反応が出なくなるという原理を利用したのが、減感作療法と呼ばれるアレルギー物質注射です。

 成功すれば一生花粉症に悩まされることがなくなるという夢のような治療法で、しかもそれほど危険性もありません。

 それだけ聞くといいこと尽くめのように聞こえますが、実際にこの治療法で完治にまでもっていくにはかなりの困難があります。

 どのような困難があるかといえば、次の通り。

  • この注射による治療法を行う医療機関が少ない
  • 完治するまで時間と手間がかかる
    完治するまで注射を一週間の割合で4、5年間打ち続けなければならない。
  • 途中で中断すると効果がなくなり、再びゼロからやり直しになる
  • 完治できるのは特定の花粉症だけである
    有効に作用するのはスギに対してのみで、ヒノキ、ブタクサ、ハウスダストなどが原因で起きるアレルギー症状には効かない
  • 人によっては重篤なアレルギー症状がでることもある。
    アレルギー物質を体内にいれるために、アレルギー症状がおこることがあるために、必ずかかりつけの医師による監督が必要である。

花粉症を注射で治療する前に知っておきたいきわどい事実! 2

とにかく、治療を初めてもしばらくはその効果はあらわれ完治と言えるまでに数年かかり、その数年間は注射を打ち続けなければならないというのが、あまりにも多くの人にとってはかなりの苦行と言えるでしょう。しかしそんな困難も、花粉症で苦しみ続けなければならないデメリットと比べたら、何ともないと思う人もいるかもしれませんね。 

アレルゲン注射について

  • 金額: 500円から1000円(一回当たり)
  • 必要な回数: 一週間に一度を3年間程度
  • 即効性: なし
  • 副作用: よほど相性が悪い人以外は特になし

 じつは今は、これに代わる療法で、通院することなく自宅でもこの療法に似た治療ができるようになっています。それはアレルギー物質を注射するのではなく、舌の下に垂らすという、舌下免疫療法とよばれるもので、その治療薬として「シダトレン」というものが発売されました。

 花粉症を注射で治療する前に 1

これはまさに減感作療法の原理を用いたもので、舌の下に垂らすだけなので、病院に通う必要もなく、自宅でできるし、なにより注射よりも安全性は高いといえます。

 病院に通うとなると、続けるのは難しいですが、自宅でできるのであれば、取り組みやすいですね。減感作療法に興味があるのでしたら、その代わりに舌下免疫療法を試すのもいいかもしれません。

 この薬は鳥居薬品によって発売されていますが、一般の人が薬局で購入することはできません。この薬品を使用するには、取り扱いのある医療機関にて処方箋をもらわなければなりません。

http://www.torii-alg.jp/mapsearch/cryptomeria.html

花粉症を注射で治療する前に知っておきたいきわどい事実! 1

より早く花粉症を止めるヒスタミン注射の非特異的減感作療法

 もう少し早く花粉症を止めたいのであれば、非特異的減感作療法と呼ばれるヒスタミン注射です。これは免疫力を高めることで、アレルギー反応を抑え込もうというものであり、花粉症を治せるわけではありませんが、よりスピーディーに花粉症の症状を止めることができます。

 免疫力を高めるための注射剤であるヒスタミンは、 もともと人間の体内に合ったものを抽出して製剤化したもので、一般的に特定生物由来製品(生物製剤)と呼ばれるものです。

 これは化学合成された薬物と違って、おおきな副作用は生じにくく、より安全性が高いものといえます。しかし、この注射は、あくまでも免疫力を高めるためのものであり、花粉症そのものが治るわけではないので、その効果を持続するために、注射を打ち続ける必要があります。

ヒスタミン注射について

  • 金額: 500円から1000円(一回当たり)
  • 必要な回数: 一か月に一度
  • 即効性: 数回の注射で人によっては効果が見られるようになる
  • 副作用: よほど相性が悪い人以外は特になし

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花粉症を一発で即座にピタリと止めるのがステロイド注射!

 今まで紹介した注射は、何度も注射を打つことで、その効果が出てくるもので、すでに花粉シーズンに突入している場合は、そのシーズンの花粉症の対策としては間に合いませんね。

 しかし、ステロイド注射であれば、打った次の日から花粉症の症状をピタリと止めることができます。

 確実に即座にその効果を得ることができる半面、多くの副作用の危険性も伴います。

強力な効果の半面、危険性も伴うステロイド
強力な効果がゆえにボディービルダーの中でもステロイドを使う人が後を絶たない

しかし、止むにやまれぬ事情で、とにかく確実に今すぐに花粉症を止めたいという人もいることでしょう。ステロイド注射の特性と、その危険性を正しく理解さえすれば、安全に使うこともできるでしょう。

 危険と呼ばれるステロイド注射であっても、その危険性を正しく理解すれば、安全に使用することもできるのです。本当に危険なのは、その危険性を知らずに使うことであって、それはステロイドのみならず、すべての注射において言えることです。

 ステロイド注射を安全に使うためにも、ここでは花粉症に効果があるというステロイド注射がそこまで効く理由と、危険な理由をおさらいしてみましょう。

ステロイド注射について

  • 金額: 8000円以上(一回当たり)
  • 必要な回数: 一回で数カ月持続
  • 即効性: ほとんどの場合翌日からピタリと止まる
  • 副作用: さまざまな副作用が出る場合がある

ステロイドが効く理由

花粉症というのは免疫機能が過剰に働くことで起こる症状ですが、この注射は免疫作用を抑制するために、まさに花粉症が起こる根本のメカニズムをコントロールするために、確実性、即効性を持って効くのです。

このコントロールできる期間は、ステロイドが体内に残留している間です。つまり、ステロイドが体内にある間は、ステロイドによる副作用もあり得るということになります。

ステロイド注射が危険な本当の理由

しかしその副作用のひどさから多くの皮膚科や耳鼻咽喉科でステロイド注射をなかなか打ってはくれません。どのような副作用があるかといえば、

ステロイド注射の副作用

  • 糖尿病誘発
  • 易感染性・免疫力低下で病気にかかりやすくなる)
  • 消化性潰瘍
  • 動脈硬化
  • 高脂血症
  • 副腎不全(体がだるくなる)
  • 高血圧
  • 骨粗しょう症
  • 生理不順・不妊症といった女性ホルモン異常

などで、実際耳鼻科学会では花粉症にたいしてステロイド注射を打つことは、効果があることは認めていますが、それと同時に治療に使用することは非推奨事項であるとはっきり述べています。

一回の注射で、シーズン中ずっと楽に過ごせる薬というのは、筋肉注射により数週間血中濃度が保たれる副腎皮質ステロイド薬のことです。花粉症に対して効果があるのは事実ですが、患者さん自身の副腎皮質の働きを抑制したり、女性では生理不順を来すなどの副作用があります。また、注射部位が陥没することがあります。このため、本剤をアレルギー性鼻炎の治療に用いることはお勧めできません。http://www.jibika.or.jp/citizens/hanaqa.html

花粉症対策としてのステロイド注射の場合だと、筋肉注射であるために、数週間ステロイド薬が体内に残留したままになるということですが、裏を返せば、数週間たてばステロイドは体外に排出されるともいえるわけです。

 ステロイド注射をすると、上記のような副作用が同時多発的に症状としてあらわれるわけではなく、その人の健康状態によって、現れたり現われなかったりするわけで、またこうした副作用も、あくまでも一度に大量のステロイドを投与したり、あるいは少量でも長期間にわたって継続的に投与した場合にあらわれるものです。

もしあなたが今現在、上記に挙げた副作用に似た症状がみられるのであれば、容易にその症状が悪化しかねませんが、健康体であり、数週間上記のような副作用が出ても対処できるのであれば、上記のような副作用は過度に恐れることもないかもしれません。

 実際に、ステロイド注射をしても、副作用が見られない人もいることも事実です。

ステロイド注射をすべき人

花粉症の症状を治療するためにステロイド注射をするべきではありません。しかし、一時的に花粉症の症状をぴったり止めたいというのであれば、ステロイドは即効性、確実性を持って作用します。

どうしても花粉症を止めなければならない人、一生に一度の大事な演奏会があって、演奏中にくしゃみができないとか、大事な試験が控えていて、どうしても花粉症の症状が試験勉強を妨げてしまう等々。

 後日継続的に使用するというわけではなく、一生に一度の、これぞという場面で使いたい場合には、ステロイド注射ほど頼りになるものはないでしょう。

ステロイドを注射すべきではない人

  • 妊娠を望んでいる人、妊娠している人
  • 糖尿病の人、血糖値の高い人
  • 常用している薬がある人
  • 風邪をひいている人、風邪をひきやすい人
  • 注射以外でもステロイド剤を使用している人

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ステロイド入りであっても点鼻薬であれば安全!

 実はこうしたステロイド注射によるデメリットを限りなく小さくしつつ、ステロイドの特性を最大限引き出す薬も開発されています。

それは、ステロイドの入った点鼻薬で、複数のものが発売されています。

ステロイド入りの点鼻薬の場合、ステロイドは鼻の粘膜に吸収されるにとどまり、血中に入り全身をめぐる割合は非常に低いので、いわゆる上記に挙げたステロイドの副作用を心配する必要はほとんどないといえます。

 実際にステロイド注射の使用を推奨していない日本耳鼻咽喉科学会も、ステロイド点鼻薬に関しては、問題なしとしています。

副腎皮質ステロイドの点鼻薬にはいくつもの種類がありますが、現在アレルギー性鼻炎に使われているものは、鼻や胃の粘膜から吸収されて血中に入る割合は極めて低いといえます。鼻の刺激感や出血がまれにありますが、鼻への入れ方の工夫で防止できます。1年以上点鼻を続けた鼻の粘膜を顕微鏡で調べると、表面が傷つくといったような病的な所見はなく、アレルギー性鼻炎の所見が改善し、きれいになっています。http://www.jibika.or.jp/citizens/hanaqa.html

 ステロイド入りの点鼻薬が体内の血中ステロイドの濃度を上げることはないので、あまりお勧めはしませんが妊娠授乳中でも問題ないとされているほどです。

 もちろん点鼻薬もきちんと用量などをまもった使い方をしてはじめて安全なのであって、なにも分からずやたらめったら使えば、危険です。

 一刻も早く花粉症を止めたい、でもステロイド注射はさすがに怖い、と思う人は、このステロイド点鼻薬を試してみるのがいいでしょう。

Pump nasal spray and nasal mucosa scheme

 

1 Comment
  1. @TETSU_O_METAL says

    @hazos0728 調べたけど、何回か通うものから一発で止めるのもあるけど、一発で止めるのは副作用で年中悩まされそうで嫌ですよね(^_^;)
    https://t.co/2IjFe3mJWo

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