70%の成分を捨てているお茶の飲み方
「茶は養生の仙薬なり。延齢の妙術なり」という言葉はご存知でしょうか。お茶を日本に初めて広めた禅僧の栄西が記した言葉ですが、お茶の効能はまるで薬みたいなもので、お茶を飲むことで長生きができるということが、昔から経験的にわかっていたのです。
今でもヘルシアという花王から出ているお茶が、普通の飲み物よりも高いにもかかわらず、大人気ですね。ヘルシアとは、お茶のカテキンを、通常よりも濃い濃度にした飲み物でして、つまり、お茶です。
さらに、日本人だけでなく海外でもお茶の人気は高まりつつあります。
どんなお茶を飲むか、そのお茶の種類にはこだわるけれど、意外に飲み方にこだわらない人が多いのですね。
あいかわらず、昔からの、急須に入れて、お茶を抽出して飲む飲み方が一般的です。
そしてひと通りお茶を抽出したあとは、お茶っ葉を、バサッと捨てていまいますが、なんかもったいなくないですか?
実は、あの茶殻には、まだ70%の成分が残っているのです。しかし、お茶の飲み方を変えるだけで、成分を100%摂ることができるだけでなく、それまで捨てていた成分もとることができる上に、使うお茶の葉の量も少なくてすむという、いいことづく目です。
お茶の葉を粉末にするメリット
お茶の葉の栄養分をまるごと摂れてがん予防
お茶の葉にはたくさんの栄養分が含まれていますが、その中でもビタミンE、ベータカロチン、食物繊維といった、ガンの予防に効果のあるものもあるのですが、これらは、急須などで抽出した飲み方だと、成分までも抽出できず、そのまま茶殻として捨ててしまっているのが現状です。
非常にもったいない話ですね。
お茶を抽出するという飲み方だと、お茶の有効成分の70%を捨ててしまっているだけでなく、がんに効くと言われている有効成分も、摂ることができずに捨ててしまっているのです。
でも、お茶の葉を砕いてまるごと飲むことによって、それら全てを摂ることができるのです。

同量のお茶の葉で味を濃くすることができる
お茶を抽出して飲む場合だと、どうしても抽出しきれないお茶の成分が、お茶の葉に残ってしまいます。これを具体的な数値で見ると、たとえば、1gのカテキンを摂るには、なんと10杯ものお茶を飲まなければなりません。しかし、実際はお茶の葉6gに1gのカテキンが含まれているのです。一回の急須でのお茶の葉の使用量はだいたい4gなので、大変な量のカテキンを、みすみす捨ててしまっていることになります。
ちなみにヘルシアは、メーカーが公表したところによると、5杯分のお茶のカテキンが含有されているそうです。つまり、約0.5のカテキンがふくまれているのですから、お茶を粉末にして飲めば、スプーン一杯分のお茶の葉で、ヘルシアと同等かそれ以上のカテキンも摂ることができるのです。
さらに、お茶の葉を砕いて粉にすることで、単純に、抽出率は100%になるので、抽出時間も短くてすみますし、さらにお茶も普通よりも濃くなります。さらに、大変経済的ですね。
茶殻を捨てる手間が省ける
お茶を飲む時って、急須が必要になるし、抽出し終わると、そのお茶を捨てなければならなくて、それがけっこう手間なんですよね。
それが面倒で、ティーバック式のお茶を飲んでいる人もいると思います。でも急須でお茶を抽出するにしろ、ティーパックで抽出するにしろ、あとで茶殻を捨てなければなりません。茶殻や濡れたティーパックを捨てると、お湯が染み出てきて、ゴミ箱が水浸しになったりします。
その点、粉末にして飲むと、全部まるごと飲んでしまうので、後始末がいらないので、手間が省けます。もちろん、急須なんかも要らなくなるので、楽ちんです。

用途が広がる
粉末にすることで、飲むだけでなく、色々なことに使えるようになります。粉末にするとお湯だけでなく、水にも溶けやすくなるので、夏場などは冷水茶としても使うことができます。牛乳など、飲みにくくて苦手だという人は、牛乳などにいれることで、牛乳も飲みやすくなりますし、なによりも、お茶は鮮やかな緑なので、色も良くなります。
また、変わったところでは、天ぷらの浸けタレにいれたり、ご飯を炊く時でも、炊きあがったときにでも、ちょっとまぶすだけで、お茶の風味が楽しめます。
また、お菓子作りをする人はケーキのクリームにまぶしたり、ヨーグルトを食べるときにまぶしたり、アイスにかけたりしても、普段と違った味を楽しむことができますし、なによりも、お茶の栄養を同時に摂ることができて、とても健康的です。

粉茶よりも茶葉をその都度摺るほうがいい
お寿司屋で出されるお茶って、ちょっと濃い目で、美味しいんですよね。
実は、多くのお寿司屋さんは、俗に粉茶とよばれる、お茶の葉を粉末状にしたものを使用しています。
お茶を食べるには、粉末にするのが一番なのですが、この粉末にするのがちょっと面倒ですよね。お寿司屋さんのように、粉茶を買ってしまうのもひとつの手ですが、あまりおすすめしません。
というのも、お茶は他のお茶、烏龍茶や紅茶と違って、発酵期間を経ていないので、とても酸化しやすく、品質の劣化が早いのです。
お茶の葉が空気に触れなければ長持ちするので、お茶の葉は密閉容器に入れて保存されています。
そのお茶の葉が、さらに粉になると、なおさら空気に触れる表面積が増えるので、より品質劣化が早くなります。
飲むときにその都度粉末にするのが、お勧めです。

粉末にする方法
100均でも売っているすり鉢を使う
どんなものか試してみようかな、と思っているのであれば、まずはすり鉢で擂ってみてはいかがでしょう。すり鉢は百均でも売っていますので、手軽に始めることができると思います。そして、すぐに、お茶を粉にして飲むことの素晴らしさを感じていただけることと思います。

手挽きのミルを使う
手挽きのミルを使うと、すり鉢より圧倒的に効率が良くなります。
中が透明なので、お茶が摺れる様子をみることができるのも、視覚的に面白いです。
お茶をパウダーにする粉末器は電動式ミルだと不便?ポーレックスを使ってみた感想
電動ミルを使う
いちいちゴリゴリ摺るのは、面倒だという方には、電動ミルもあります。
電動は大変便利ですが、機械も高額なのと、場所もとるし、電源があるところでしか使えません。
パナソニックからお茶用の電動ミルが発売されていたこともありましたが、今は発売中止されてしまいました。
そうなると、業務用のものしか販売されていません。
ちなみに、岩谷のミルサーは?と思われる方もいるかもしれませんが、残念ながら、ミルサーでは、お茶の葉は粉にはなりません。飲むことができるほどの粉にするには、お茶専用のミルが必要です。
まとめ 緑茶以外にもチャレンジ
編集部でも、手動のミルを使用して、お茶の葉を粉にしてお茶を飲んでいます。
これは、本当にハマりました。なので、皆さんに紹介したくて、この記事を書きました。
たしかに、お茶を飲むときに、ゴリゴリとするのが、面倒ではありますが、手で回すたびにお茶の葉が粉になる様子が、けっこう楽しかったりしますし、また、お茶を飲む儀式みたいで、それはそれで、また、楽しいものです。
実際に、お茶を粉にして飲むと、お茶が濃くなるので、3杯くらいのむと、ちょっと味が飽きてきてしまうので、その後はそば茶を粉にして飲んだりしています。
時には、ハーブティーを粉にしたりもします。全て、お茶の葉をまるごと飲めてしまうので、栄養分を全て摂ることができて、とても健康生活ですね。
みなさんもぜひお試し下さい。
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