生活

血圧を下げる方法を試す前に知るべき高血圧事情

■平均血圧が下がっているのに、高血圧患者が増えている理由

血圧を下げる薬はたくさんあります。しかし、実際は高血圧に苦しむ患者は増える一方です。

一体何故でしょう?

血圧を下げる薬が効かないからでしょうか?いえ、そんなことはありません。薬を飲めば血圧は確実に下がります。それだけではありません。事実、戦後から日本人の平均血圧は下がってきているというという統計も出ています。

 つまりどういうことかともうしますと、極論を言ってしまえば、血圧を下げる薬をいくら飲んでも、血圧を下げる方法をいくら知っていても高血圧症は治らないのです。

 血圧を下げても高血圧が治らない?ちょっと意味がわかりにくいかもしれませんね。

 血圧を下げるのは、さほど難しいことではないのです。薬さえ飲む必要もないのです。部屋の中を温めたり、ゆったりした服を着たり、そんな簡単なことで、血圧は目に見えて下げることができます。

 一時的であれば、血圧はすぐに下ります。多くの人は、そうした言うなれば、目に見えて効果のあがる対処療法的な手段に頼るため、一時的に血圧が下がって、高血圧症が回復に向かっていると勘違いしてしまいます。

 高血圧症で苦しむ殆どの人が、日々の悪しき生活習慣の積み重ねの結果、高血圧になっているのであり、真の意味で、高血圧症を治そうとするのであれば、毎日の生活を変えていかなければならないのです。

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■血圧は下げる必要がない?

 実は、血圧を下げる必要はないと主張する医者もいます。というのも、そもそも血圧が高いか低いか、その基準はあってないようなものだからです。

 その証拠に、2000年には、高血圧学会によって高血圧とされる基準値が改定され、それまでは最大血圧(上)が160、最小血圧(下)が95以上」を高血圧としていたのが、140/90まで一気に引き下げられました。

 つまり、高血圧学会のさじ加減によって、今までは何でもなかった2500万人の人が突然高血圧患者と呼ばれるようになったのです。そして血圧を下げないとすぐ死ぬぞとばかりに降圧剤を売りつけ、その結果、製薬会社の降圧剤の売り上げが一気に三倍に跳ね上がり、1兆円を突破しました。

 このことから、血圧が高いというのは、医者と製薬会社が薬を売りつけるための陰謀だ、高血圧症とは、降圧剤を売りつけるためのセールストークにすぎないというのです。

 人間の体は、常に正常に働くようにいろいろな調整機能が働いていて、血圧が高いという症状も、なにかしら正常にしようという体の機能の働きであるから、それを強制的に人工的に薬で下げてしまっては、血圧の数値が下がっても、他の副作用が起きかねないというのです。実際、降圧剤の長期間の服用によって、深刻な副作用が起こるために、多くの医者は長期間の降圧剤の服用を禁止しています。

 高血圧は自然現象であり、何らかの生理的意味がある筈であり、それを無視して、無理やり降圧剤で下げることは、必ず副作用を伴うので、「降圧剤を飲む方が飲まない方より危険なのです。

 体の血圧の高まりは、何かしらの原因があるはずですから、それを無視して、薬によって強制的に血圧を下げることが、いいはずがないのです。

 では、血圧は下げなくてはいいのでしょうか? そんなことはありません。血圧はやはり高いとそれだけ、体に負担がかかっているのですから。

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■治すべき高血圧の判断は?

 今現在、日本高血圧学会によると、常血圧の範囲は「上の血圧(収縮期血圧)140mmHg未満、 下の血圧(拡張期血圧)90mmHg未満」とされています。

 そしてこの数値を超えてしまうと、なにかヒドイ病気であるかのように思うかもしれませんが、あくまでもその数値は、ある一つの学説に過ぎず、血圧「180(上)/100(下)」までは治療は必要ないと主張する学者もいます。

若くして高血圧になった人の危険度は比較的高いといえます。

下の血圧で見ると、循環器の病気は80~90以上で増えていきますが、死亡率全体で見ると100以上になってからはじめて増えます。

とくに70歳以上では、上が160~180、下が90~100程度でも降圧剤はまったく不要で、無理に血圧を下げるには及ばないことは確かです。

70歳以上の高齢者でも、とりわけ女性では厳しい基準は不要です。

なぜなら、実際、NIPPON研究では、最大血圧が160~170の人は110~119の人に比べて、循環器死亡はむしろ少なめだからです。

60歳未満、あるいはもっと年齢が若くても、自立度を考えると180/100程度までは、降圧剤の治療は不要かつ有害です。

40歳~50歳代で、ときに180/100程度の値が出たとしても、すぐに降圧剤を飲むのはやはり不要かつ有害でしょう。

それよりも前に、ストレスや睡眠不足、食事(塩分)、運動不足など、日常生活の中にある血圧を上げている要因を探してください。

心当たりのあることが必ずあるはずです。それを改善していけば血圧は自然に下がっていくでしょう。慌てて薬を飲む必要は絶対ありません。

「高血圧は薬で下げるな」の内容の一部より抜粋

 じゃあ、血圧180までなら大丈夫なのか?ほっといていいのか?と思うかもしれませんが、決してそんなことはありません。

 たとえ標準値内の血圧であっても、常に高血圧予防を意識した生活をおくるべきなのです。

 なぜなら、日本人は他国に比べて、過剰とも言えるほど塩分の摂取量が多いのです。つまり、日本人はまったく意識していなくても、日常で高血圧を引き起こしかねない食事を続けてしまっているのです。

 そしてそれが故に、日本人であれば、誰もが、高血圧にならないようにするために意識した生活スタイルを送らなければいけないのです。

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■高血圧の原因がなんであれ下げることが大切

 血圧が高い原因は遺伝からくるもの、病気からくるもの、生活習慣からくるものと分類されると一般的には言われます。

 では、遺伝だったら血圧を低くする努力をしなくていいのか?病気由来なら、病気さえ治せば、高血圧は気にしなくてもいいのか?けっしてそんなことはありません。

 原因がなんであれ、血圧を低くする努力は必要です。先にも述べたように、日本人であれば誰もが、高血圧を引き起こしかねない生活を送っているため、意識して血圧を下げる工夫をするべきなのです。
 誰もが高血圧予防をすべき理由は次のとおりです。

  1. 年をとるほど循環器が衰えてくるため
  2. 年をとるほど血管の弾力が失われるため
  3. 年をとるほど血圧差が大きくなっていくため
  4. 年をとるほど血管が詰まってくるため

 上記に挙げたことは、血圧が高い人と同様低い人でもなりうることであって、このような将来起こりうることに対して、今のうちから予防していくことは、それだ寿命を伸ばすことに直結するのです。

極端なことを言えば、健康とはより長く生きることで、不健康とは死につながっていくことです。

 つまり、高血圧予防とは、より長く生きることにつながるのです。

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■本当にすべき血圧を下げる方法

 本当の意味で、血圧を下げるためにやることとはなんでしょう?
いわゆる血圧を下げる方法を実践することは、もちろん大切ですが、もっと大切なのは、それを生活習慣として実践することなのです。

血圧が高くても悲観する必要はないし、また同時に、一時的に血圧を低くしても全く意味が無いのです。

 そして本当の意味での血圧を低くする方法とは、つまり日常的に高血圧予防をすることなのです。

 × 血圧が高い → 血圧を低くする → 薬を飲む
 ○ 血圧が高い → 血圧が高くならないライフスタイルにする

この違いが分かるでしょうか。

つまり、高血圧になっているのは、人間の体が正常に機能するための生体反応であるから、これを無理やり低血圧にしようとするのではなく、日常的に低血圧になるような生活に切り替えていくことが、真の意味での血圧を低くする方法なのです。

 そうした意味をよく理解した上で、血圧を低くする方法に取り組むことは、大変意味のあることです。逆に、このことを理解せずに、ただ、個々の血圧を低くする方法に取り組んで、一時的に血圧を下げて一喜一憂することが、どれだけ意味ないことなのでしょうか。そしてそれは、かえって害になりかねないことなのです。

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●日本人が修正すべき生活習慣

 では具体的にどのようなことをすればいいのでしょうか?
日本高血圧学会では、まず日常摂取する塩を減らすことを呼びかけています。

 というのも、日本人は世界でもまれにみるほど、大量の塩分を摂取しているという統計が出ています。それによると、もはや、日常の摂取量が過剰とも言うべき異常値だといいます。

 逆に、食塩摂取量が非常に少ない地域では高血圧の人はみられず,加齢に伴う血圧上昇もほとんどないことが示されています。

 日本人に高血圧症患者が多いのは、まさにこの塩分であるというのです。
 具体的数値を挙げれば、世界保健機関WHOは、世界の減塩目標は一日あたり5gだとしています。しかし日本人の平均塩分摂取量は一日あたり10gだといいます。WHOの推奨塩分摂取量の二倍なわけですが、日本高血圧学会は、日本の食糧事情も鑑み、それを6gまで減らすべきだとしています。

6gといえば、おおよそ小さじ一杯分の量ですが、それが食品にどの程度含まれているかなんて、わからないですよね。

 結局、私達ができることというのは、とにかく塩分を摂らないように心がけるしかないのです。

 ちなみに、逆に塩分の摂取量を減らすことによって健康被害がおこることはありません。

 あなたが血圧が高かろうと低かろうと、今日から塩分を控えることを強くおすすめします。

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Dr.健康

どんな素晴らしい情報でも難しすぎて理解できなければ役に立ちません。高度な知識を誰にでもわかるように紹介するのが、新聞の役目だと考えています。元医療コーディネーターとしての経験と知識を生かして、皆さんが健康に、そして美しくなるための情報をお届けします。

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