生活

二日酔い解消方法はスピード重視ならあれこれやるより重要な事だけやろう

あれこれやることほどかえって治りが遅くなる

二日酔いになった時、少しでも早く治したいと思い、コンビニ行って、あなたは何を買いますか?

 ウコンのドリンクですか?液キャベですか?しじみのサプリメントですか?1.5リットルの水ですか?
 
この中で二日酔いを一番早く直すのに役立つのは、じつは水1.5リットルなのです。ウコンのドリンクや、液キャベなどは、効かないわけではありません。しかし、二日酔いを治すにあたって、スピードを重視しているのであれば、水1.5リットル飲むほうが、はるかに役立ちます。

 二日酔い解消方法には他にも、サウナ入って汗をかいたほうが、早く体内のアルコールが排出されるだとか、ゲロを吐いて、胃の中のアルコールを出してしまったほうが早く治るだとか、もっともらしいことがまことしやかにいろいろなところで語られています。

 しかし、それらが、かえって二日酔いを治すのを遅らせてしまっている原因になっていることもあるのです。

 最短で二日酔いを消すのであれば、やるべきことは限られてきます。 

 二日酔いの状態から一秒でも早く脱しつしたい、そんな人のために二日酔い解消法を科学します。

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二日酔いのメカニズム

 お酒を飲むと、アルコールが体内に吸収されます。一度吸収されたアルコールは、肝臓で分解することによって、水分として体外に排出されます。

 一度、体内に吸収されたアルコールは、肝臓で分解されない限り、2%(多くても10%)は汗や尿として排出されることもありますが、それ以外ほとんどのアルコールは、ずっと体内に滞留することになります。

 体内に滞留したアルコールを、肝臓が順次分解していくのですが、処理が追いつかなくなると、アルコールを分解途中に生じる、アセトアルデヒドという物質も体内にたまることになります。

 このアセトアルデヒドは大変毒性の強い物質で、これが、いわゆる二日酔いの症状である、嘔吐感、頭痛等の症状を起こします。

 二日酔いの原因は、このアセトアルデヒドであり、二日酔いの症状を解消するには、肝臓がこれらアルコールやアセトアルデヒドを分解すればいいのです。

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二日酔いを治すためにやっても意味ないこと

二日酔い解消に効き目があるということで、昔からいろいろなことが言われています。もちろん、迎い酒なんかも、二日酔い解消に効果があるわけないことは、言うまでもなくわかるかと思いますが、それ以外にも、未だに、科学的な説明をつけて、まことしやかにいろいろな解消法が言われています。

ここでは、多くの人が二日酔いの解消にいいと信じているけど、実はほとんど意味ないことに関して、説明します。

嘔吐は二日酔い解消に意味なし

嘔吐することによって、体の中にたまっているアルコールが、外に出る、そんなイメージが有るかもしれません。
 しかし、二日酔いの段階では、原因になっているアルコールはすでに体内に吸収されている状態なので、嘔吐によって排出されることはありません。

よって、嘔吐することとで二日酔いが早く治るなんてことは、まったくありません。

たしかに、嘔吐することによって、ある種の気持ち悪さは、解消されることもあるでしょう。しかし、嘔吐によって、気分は良くなったとしても、かえって体を傷つけてしまいます。

 なぜなら、食べ物を消化するために、胃の中で食べ物を溶かすための胃液や胃酸がたくさん分泌されます。これは大変強い酸性で、胃以外の器官に流出すると、かえってその器官を壊してしまうのです。

 この胃酸は本当に強烈なもので、過食によって嘔吐を繰り返していた人が、歯をすべて失ってしまったなんて例も報告されているほどです。

  確かに嘔吐によって、気持ち悪さが改善されることがあるかもしれませんが、極力、胃の中に入り、消化されかけている食べ物は、戻して口から出すのではなく、そのまま肛門から出したいものです。 

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汗をかくのもほとんど意味なし?

体内に吸収されたアルコールは、水と二酸化炭素に分解されますが、中には汗や尿として分解されずに排出される場合もあります。

 であれば、積極的に汗をかけば、効率的にアルコールを体外に出すことができるのでは?と思うかもしれませんね。

 しかし、分解されずに汗や尿として直接アルコールが排出されるのは、全体の2%、多い時で10%程度です。これを、多いと見るか、少ないと見るか、人それぞれかもしれませんが、わずか数%のアルコールを体外に出すために、サウナにいったり風呂に入ったり、運動して汗を流すのは、大変非効率ですし、逆に、そうしたことで、肝臓によって行われている正常なアルコール分解を妨げることにもなりかねないのです。

 というのも、汗をかくには、運動するにしろ、サウナやお風呂に入るにしろ、体にそれなりの負担をかけなければなりません。そうして体に負担をかけることによって、アルコールの分解をするために必要な血液が全身に拡散してしまうのです。

 汗によって排出される量と、肝臓によって分解される量とでは、圧倒的な開きがあるので、変なことをせず、アルコール分解は肝臓に任せたほうが、効率的にスピーディーに行えるのです。  

 二日酔いの時は、お風呂、サウナ、運動は控えたほうが賢明です。

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【これだけで十分】二日酔いを治す基本技

多くの方が誤解しているのが、二日酔いになる前の対策と、なった後の対策を混同しているところです。

 また、アルコールを分解する上で、肝機能を高めることは大変有効であることは、容易に想像がつくと思いますが、しかし、二日酔いで苦しくなるのは、せいぜい飲んだ次の日くらい。

 その短期間に、いくら肝臓にいいものを食べたり飲んだりしたところで、それらが消化吸収され、肝機能の働きに寄与するようになるころには、すでに二日酔いは終わっていることがほとんです。

 通り一遍の説明書きをあまり鵜呑みにして、アレが効く、これが効くというアドバイスに振り回されず、冷静に二日酔いに対処しましょう。

 さて、二日酔い解消において、するべき基本技は次の4つです。

●水分補給を質より量を重視で
●尿を出しまくる
●深呼吸を繰り返す
●安静に、できれば睡眠

順をおって、詳細を見ていきます。

二日酔いを治す特効薬は水分の量

まず、何よりもたくさんの水分を補給しましょう。

ほとんど全ての二日酔いの場合は、脱水症状が原因で体調不良が起こっています。

たとえば缶ビール350mlを飲むと、アルコールは約14g含まれています。それが利尿作用によって約350mlの体内の水分を奪います。

缶ビール一本飲んだら、同じ量の水を飲まないとならないわけです。アルコール濃度が高いワインや日本酒などになれば、もっと失われる水分量は多くなります。

こうした数字からも、如何に、二日酔い時に水分補給が必要であるかがわかっていただけるかと思います。参考までに、体の水分が失われるとどのようなことが起こるかをご覧ください。

水分損失率 症状例
1% 大量の汗、喉の渇き
2% 強い乾き、めまい、吐き気、ぼんやりする、重苦しい、食欲減退、血液濃縮、尿量減少、血液濃度上昇
3%を超えると、汗が出なくなる
4% 全身脱力感、動きの鈍り、皮膚の紅潮化、いらいらする、疲労および嗜眠、感情鈍麻、吐き気、感情の不安定(精神不安定)、無関心
6% 手足のふるえ、ふらつき、熱性抑鬱症、混迷、頭痛、熱性こんぱい、体温上昇、脈拍・呼吸の上昇
8% 幻覚・呼吸困難、めまい、チアノーゼ、言語不明瞭、疲労困憊、精神錯乱
10~12% 筋痙攣、ロンベルグ徴候(閉眼で平衡失調)、失神、舌の膨張、譫妄および興奮状態、不眠、循環不全、血液および血液減少、腎機能不全
15~17% 皮膚がしなびてくる、飲み込み困難(嚥下不能)、目の前が暗くなる、目がくぼむ、排尿痛、聴力損失、皮膚の感覚鈍化、舌がしびれる、眼瞼硬直
18% 皮膚のひび割れ、尿生成の停止
20% 生命の危機、死亡

ウコンや液キャベも、有効成分が入っているから有効ではありますが、少量のウコンを飲むよりも、大量の水をのむほうが、二日酔い解消には効果的です。

コンビニに行って、200円はらって90mlのウコンをかうよりも、200円で2リットルの水を買って飲んだほうが、効率的に二日酔いを解消することができます。

もちろん、水2リットルのんで、さらにウコンなどを飲めば、それに越したことはありませんが、もしウコン90mlか、水2リットルかといえば、優先順位としたら、より多くの水分を補給できる、水2リットルということになります。

ウコンの力ウコンエキスドリンク 100ml×6本

スポーツドリンクで水分補給できればベター

水分を補給するにおいて、できれば体液に近いと言われているスポーツドリンクを選択するとベターです。

というのもスポーツドリンクは、体液と近い成分なので、脱水症状時には、より早く体に吸収されるためです。

 また、肝臓が分解されるときは、大量の糖分も消費されるのですが、スポーツドリンクが、その糖分を補給することに一役買うので、一石二鳥です。

しじみ汁は効果なし?

多くのひとが、しじみ汁を勧めています。お酒の飲み過ぎで傷んだ体を修復するのに、大変優れた成分が豊富に入っています。

『生きた肝臓薬』といわれるほど肝機能を修復・活性化する栄養分を豊富に含んでいて、シジミに含まれるタウリンには、胆汁の分泌を促進して肝臓の解毒作用を高める作用がありますし、栄養価の高い食品でアミノ酸価が高くビタミンB2・カルシウム・鉄分・亜鉛なども豊富に含みます。

しかし、それらは味噌汁を飲んだ、翌日、翌々日に徐々に効いてくるものであって、今その場の二日酔いを解消するのには、あまり効果は期待できません。

ましてしじみ汁は、決して飲みやすいとはいえず、スポーツドリンクのように大量に飲むということもできませんし、人によっては味噌汁を飲むと気持ち悪くなるという人も多いかと思います。

飲むのがダメなわけではありませんが、その場ですぐに期待できる効果は、過信できるものではありません。

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尿を出しまくる

水分をたくさん取れば、アルコールの利尿作用と相まって、さらにおしっこが近くなることと思います。

おしっこは我慢してはいけません。ちょっと尿意を感じたら、すぐに便所に行って、どんどんおしっこを出しましょう。

 分解して不要になった水分は尿として排出されるのですが、それが体内に残ったままだと、体内のアルコール分解が停滞してしまいかねません。
 
 アルコール分解の終わった水分を、すみやかに体内から排出しましょう。

そうすることで、体内のアルコール分解作用、その排出作用をより促進させることができ、二日酔いをより早く解消します。 

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深呼吸を繰り返す

これは、ほとんどどこでも言っていないことですが、実はとても重要な事であって、さらに大変効果もあります。

あまりにも簡単すぎて、だれも重要視しないのですが、実は、大変重要なことです。

人間の体は、エネルギーを取り出すにあたって、大量の酸素を必要としています。特に、大量のアルコールを分解しなければならない状態にある肝臓は、かなり大量の酸素を必要としています。

普通に呼吸をしていれば、必要最小限の酸素は供給されますが、大きく深呼吸をすることによって、体内により多くの酸素を取り込むことができ、そして、肝臓が必要なエネルギーを燃焼させるための酸素をより多く取り込むことができ、肝臓の働きが、より活発になります。

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安静に、できれば睡眠

一番いいのは、寝てしまうことです。それができないのであれば、極力体を動かさないようにしましょう。

肝臓では、体内のアルコールを分解するために、フルパワーで働いています。寝ることによって、無駄なエネルギーを使わない上に、上記で指摘した呼吸が大変効果的に行われるため、より、アルコールの分解が効率的に行われます。

寝ている人の寝息を聞いたことがありますよね?

起きている時と違って、大変大きく息を吸い込んでいることともいます。

寝ることによって、呼吸も大きくなって、酸素をより多く取り込むし、また、他のところで、余計なエネルギーを使わず、肝臓がアルコールを分解することに集中するので、より二日酔い解消へのスピードが高まります。

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二日酔いが一番早くなおる超裏ワザは点滴

通常は、一日もすれば、二日酔いはおさまりますが、どうしても、0.1秒でも早く治したい場合に、とっておきの裏技をお教えします。

ずばり点滴を打つことです。

急性アルコール中毒に陥った場合などは、救急車で駆けつけた緊急隊員たちは、その場で点滴などを打ちます。

そうすると、すぐに回復します。

頭の痛いのも、気持ち悪いのも、すぐに消えます。

これは、点滴によって、直接ブドウ糖を血管内に流しこむことによって、アルコール濃度や毒素となるアセトアルデヒドが薄められる上に、肝臓がアルコール分解で必要としている糖分と水分を同時に補給できるためです。

二日酔いを治すプロセスにたいへん理にかなった方法です。よって、その効果は、劇的といえるほど、即効性があります。

どうしても大事な仕事などを控えている人は、思い切って点滴をしてみるといいでしょう。

ウソのようにすぐに回復します。

ちなみに費用は5000円程度です。

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まとめ 二日酔いを治す薬はない

薬局に行って聞いてみてください。意外とこれほど身近で多くの人が苦しんでいるはずの、二日酔いを治す薬がないことに気づくでしょう。

二日酔いによって症状として現れる、頭痛をなおす、頭痛薬はあるかもしれません。二日酔いになって気持ち悪くなった胃を回復する胃腸薬はあるかもしれません。

 しかし、それらは二日酔い解消には、全く意味が無いのです。

頭痛は一時的におさまるかもしれませんが、アルコールが体内に残っている限り、頭痛は続きますし、それは胃腸薬でも同じです。

しじみだとかのサプリメントなんて、二日酔い解消には、まったく効果ありません。ウコンのドリンクも似たようなものです。だからこそ、厚生省から二日酔い治療薬として認可がおりないのです。

しかし、巧みな宣伝で、あたかも、それらを服用すると二日酔いがなおるような宣伝がなされていますね。そんな宣伝を鵜呑みにしてしまうのは自由ですが、もしあなたが本気で二日酔いを早く治したいとお思いでしたら、とにかく水分を大量にとってください。

大切なのは、体内に残留しているアルコールをいち早く分解することです。

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Dr.健康

どんな素晴らしい情報でも難しすぎて理解できなければ役に立ちません。高度な知識を誰にでもわかるように紹介するのが、新聞の役目だと考えています。元医療コーディネーターとしての経験と知識を生かして、皆さんが健康に、そして美しくなるための情報をお届けします。

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