制汗剤の成分と機能を知って最高の効果を

「制汗剤を◯◯に変えたら、あれほど止まらなかった脇汗がぴったり止まった。
だから◯◯はだめだ」なんて、 口コミがあると、あなたは「へえ、それはそんなに良くて、
あっちはそんなにダメなんだ」と思ってしまいますよね? ここで言いたいのは、
口コミがステマだとか、そういうことではありません。
きちんと成分を理解し、それぞれの製品の特徴を理解した上で、製品選びをしましょう、ということです。
制汗剤は、上記のように、汗を止めて臭いを抑えるもの、汗を殺菌して臭いを押さえるものとあります。
よって、脇汗が多いのであれば、殺菌タイプではなく、汗を止めるタイプのを選ぶことで、
より効果的に脇などの臭いを押さえることができるのです。
たかが数百円の制汗剤ですが、ポイントを抑えた選び方で、最高の効果をえることができるようになります。
あなたが本気で臭いを消そうと思うのであれば、ぜひこの記事を熟読して、 最高の制汗剤を手にしてください。
制汗剤はスプレーからロールオンタイプに
制汗剤といえば、昔は8x4に代表される、スプレーが主流でした。
しかし、昔の制汗剤は、臭いを抑えるというよりも、いい香りにする ことに主眼が置かれていました。
いい香りを付けるには、広範囲にスプレーをすることが一番効果があります。 しかし、本当に臭いで悩んでいる人は、
逆に、臭いが臭い体臭とミックスしてしまい、 逆に余計臭くなってしまう、ということに気づいたのです。
今は、インターネットの普及により、口コミなんかも多く目にするようになってくると、
上辺だけのいい匂いやCMなどのイメージ戦略よりも、実際に効き目があるかどうか をシビアに見られるようになってきました。
そうしたシビアな消費者の声を反映したのが、ロールオンタイプ(直塗り)タイプの普及です。
ここでは、特に効果の高い、直塗りタイプのロールオンのみを紹介します。
主要七社の市販制汗剤とその有効成分
商品名 | 会社 | 有効成分 |
Ban汗ブロックロールオン | ライオン | クロルヒドロキシアルミニウム |
レセナ ドライシールド パウダースティック | ユニリーバ | クロルヒドロキシアルミニウム |
アンティ パースパイラントデオドラント ロールオン | クリニーク | クロルヒドロキシアルミニウム |
リフレア デオドラント クリームバー | ロート | 塩化ベンザルコニウム |
8×4 高密着ケア スティック | 花王 | 塩化ベンザルコニウム |
Ag+ デオドラント スティック | 資生堂 | 銀含有ゼオライト |
クリスタルストーン | シービック | ミョウバン |
クロルヒドロキシアルミニウムによる制汗のしくみ
汗の出口をふさぐことによって臭いを汗ごとブロックします。
よって、脇汗が気になる人には最適の制汗剤です。たくさんの制汗剤に使われていますが、これによって本来汗と一緒に体外に放出されるべき毒素が行き場を失うのと、汗をかくことで体温を下げる機能が働かなくなるために、問題があるのではないか、と言われています。
塩化ベンザルコニウムによる制汗のしくみ
すぐれた殺菌力を発揮する成分で、手や指を殺菌消毒する場合の一般的な消毒薬として用いられています。
その作用は、細菌の細胞膜表面のタンパク質を変性させて活性を失わせるために、外用消毒剤として用いられることが多く、肌が敏感な人は注意が必要です。
銀含有ゼオライトによる制汗
銀のイオン(化学式Ag+)が汗の成分を分解する菌の働きを抑え、殺菌することで、においの元を断つことができます。銀の殺菌作用は有名で、最近では生活用品にも使われるようになってきています。
今のところ人体に無害と言われていますが、安全性に疑問を投げかける人も少なからずいます。
みょうばんによる制汗
ミョウバンは実はその働きが謎の部分もあるのですが、現在判明している働きとして、菌の繁殖を抑制し、汗がでるのを押さえるという、二点の働きがあります。
ローマ時代から制汗剤として用いられてきたという史実もあるほど、昔から有名な成分で、ミョウバンは食品添加物などでも使用されているので、非常に安全性が高いのが特徴です。
Ban汗ブロックロールオン【ライオン】
【特徴】
汗が出ないようにブロックすると同時に、殺菌成分で臭いのもととなる雑菌を殺菌するタイプ。 べたつかない速乾性がある。
【成分】
有効成分・・・クロルヒドロキシアルミニウム、イソプロピルメチルフェノール
その他の成分・・・エタノール、POE・ジメチコン共重合体、ヒドロキシプロピルセルロース、アクリル樹脂アルカノールアミン液、メントール、香料
【主な口コミ】
臭いは抑える効果はそれなりにあるようですが、汗をブロックする効果は人によってまちまちのようです

レセナドライシールドパウダースティック【ユニリーバ】
【特徴】
汗をブロックするタイプです。よって汗をかく前に塗布します。
【成分】
有効成分・・・クロドヒドロキシAI その他の成分・・・水添ヒマシ油、ジステアリン酸PEG-1、POPブチルエーテル-1、タルク、BHT、BHA、香料、シルク末、綿実油、シクロペンタシロキサン
【主な口コミ】
臭いを消す効果はあるものの、無香料のはずなのに何か石けんの香りがするという声が多数あり。
汗をとめる効果に関しては、人それぞれ。

アンティ パースパイラントデオドラント ロールオン【クリニーク】
【特徴】
汗を止める効果がけっこう強め。金額もちょっと高いですね。
【成分】
アルミニウムヒドロキシクロリド*(収れん剤、消臭剤■)・精製水(溶剤)・ポリオキシエチレンセチルエーテル(合界、乳化剤■■)・ポリオキシプロピレンステアリルエーテル(合ポ、油剤■)・ポリオキシエチレンステアリルエーテル(合界、乳化剤■■)・エデト酸(キレート剤、殺菌防腐剤■■)・塩化ミリスチルジメチルペンジルアンモニウム(陽イオン界面活性剤■■)・塩化ラウリルジメチル(エチルベンジル)アンモニウム液(陽イオン界面活性剤■■)・ジプチルヒドロキシトルエン(酸化防止剤■)・ソルビン酸(防腐剤■ポ)
主な口コミ
臭いをけすというよりも、汗を止める効果が大きいようです。
ワキが痒くなる人もちょくちょくいるようですが、汗の止まり具合には定評があるようです。

リフレアデオドラントクリームバー【ロート】
【特徴】
クリームのように密着するのが特徴。持続性も期待できます。
【成分】
<有効成分>
ベンザルコニウム塩化物、イソプロピルメチルフェノール、パラフェノールスルホン酸亜鉛○その他の成分
臭化セチルトリメチルアンモニウム液、クロルヒドロキシアルミニウム、無水エタノール、BG、無水ケイ酸、タルク、エタノール、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、セリサイト、ヒドロキシアパタイト、酸化亜鉛、アラントインクロルヒドロキシAl、メントール、ヨモギエキス、メリッサエキス、ラクトフェリン液
【主な口コミ】
匂いを消す効果を得るためには、頻繁に塗る必要があり。
スティックが折れてしまう人がけっこういるようです。

8×4高密着ケアスティック【花王】
【特徴】
有効成分である塩化ベンザルコニウムに加え、イソプロピルメチルフェノールと二種類の殺菌作用をもつ成分を配合 さらに、成分を肌に密着させるために、トリメチルシロキシケイ酸を使用しているために、成分が落ちにくい。これは口紅などに用いられている。
【成分】
クロルヒドロキシAL※、緑茶乾留エキス※、イソプロピルメチルフェノール※、塩化ベンザルコニウム※、シクロジメチコン、ステアリルアルコール、ジメチコン、タルク、セレシン、無水ケイ酸、水添ヒマシ油、パルミチン酸イソプロピル、POE水添ヒマシ油、エタノール、セスキステアリン酸POEメチルグルコシド、BHT
※は「有効成分」無表示は「その他の成分」
【主な口コミ】
臭いを消す効果はあるものの、塗った後に、すこし白くなってしまう人もけっこういます。
持続性は人まちまちですが、けっこうあるようです。

Ag+デオドラントスティック【資生堂】
【特徴】
無香料もあるが、香料のあるタイプもある。また、おなじ成分と働きのスプレーもあり、それも様々な香料のタイプが出ている。 香水代わりに使いたい人には、とても便利。
【成分】
有効成分:銀・亜鉛・アンモニウム担持ゼオライト、乾燥硫酸アルミニウムカリウム その他の成分:無水ケイ酸、水素添加ホホバ油、デカメチルシクロペンタシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ポリエチレンワックス、ポリアクリル酸アルキル、ジイソステアリン酸ポリエチレングリコール、リン酸水素カルシウム、メチルハイドロジェンポリシロキサン、黄酸化鉄、ベンガラ
【主な口コミ】
臭いを消す効果はあるものの、金属アレルギーがあるせいか、赤く腫れたという人アリ
Ag+のような銀イオンがはいっている物は汗と反応して白い服が黄色くシミになる事がある

クリスタルストーン【シービック】
【特徴】
天然由来成分100%なので安心。予防するタイプなので、朝などに使用。
【成分】
焼ミョウバン※/イソプロピルメチルフェノール※/メントール/水添ヒマシ油/シクロペンタシロキサン/POPブチルエーテル-1/セスキイソステアリン酸ソルビタン/ステアリルアルコール/BHT
【主な口コミ】
濡れた石をこすりつけるような感じなので、塗れてるのか、効いているのか不安になるものの、効果は結構あるようです。
ワキが痒くなったという人もいます。
